フルート・コミュニケーション-Vol.49-2000.7/22(Sat.)
(クライス・フルート・ソロイスVol.49)
−携帯電話−
携帯の普及率には本当に驚かされる。今や携帯を持っていない方が珍しい。レストランでも、ちょっと前までは若者をターゲットにした店では携帯の音は全くしないのに、少し金額の高いレストランでは携帯の音がした。つまり、持つだけでも高価だったのである。しかし、今ではその現象は逆転、若者の多い店ほど携帯の音がうるさい。凄いことである。
私が初めて携帯を持った頃は、家に電話を引くのと同じ費用が必要で、機械はもちろん大きく、そのくせアナログでナント補償金まで取られた。信じられないようだが、携帯持つだけで20万円、通話料は1分100円だったのだから驚きだ。ほんの5,6年前の話である。
携帯やパソコンなど先端技術を要する製品の5年はとても長い。野武士がビジネスマンになったようなものなのだ。こうして携帯を使い続けていると最近の通話料がどんどん安くなるのが嬉しい。感動ものである。機械だって以前の物とは比べものにならないほど高性能だ。色々な機能が付いていて遊べる。一番ありがたいのは何と言っても小型軽量だと言うこと。胸のポケットに難無く収まり、タバコよりも気にならない。
最近の機種は、液晶(画面)がカラーだったり、着信するときの音が単なる呼び出し音ではなくメロディーになってる。和音で鳴らすことも可能だ。
フン
我々プロの音楽家にとって、あんな電子音のメロディーなんて、なんぼのモンじゃ!である。ま、耳障りな音よりはマシなのだが、あんなもので喜んでいる人の気が知れない、と思っていた、そう、思っていた、のである。
私が使っている旧式の携帯の電池が古くなり、充電してもすぐ無くなってしまうようになった。電池を買いにショップへ行くと、最新の機種の1つ前、つまり旧式には違いないのだがごく最近の機種を安く売っているではないか。その価格数千円。これは電池を買うよりイイ、とさっそく購入、旧式とバカにしていたら3和音が出せるではないか、ではないか、ないか、ないか。。。
やはり耳障りではない和音の出せる着メロはイイです。皆さんもこれにしなさい。え?気が知れない?私、そんなこと言いましたっけ?
M.K.
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