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-ソロイスツ後記Vol.61-2001.7/14(Sat.)
( シリーズの全プログラム )
< リクエスト特集・1 > 出 演:Fl.上坂 学、Pf.近藤 盟子
−−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−
さすがフルート好き、という選曲ですねえ、白鳥やシシリアーノといった定番ものがありません。皆さん通ですねえ。
シュターミッツの協奏曲は音大の入試課題だった曲で、人前でちゃんと演奏するのは20ン年ぶりになります。緊張はしませんでしたが、感慨深いものがあります。昔苦労したパッセージが今は何の苦労もなく演奏できることが、年月の流れを実感できます(笑)。
ドップラーは、フルートをやっている人なら誰もが目指す曲の1つでしょう。この今日は、何度演奏しても飽きることがありません。その時その時で違った興奮をもたらしてくれます。
皆さんお楽しみ頂けたでしょうか。またリクエスト特集を企画したいと思います。これからもリクエストをどしどしお願いいたします。
−−−名曲は、名曲といわれるだけのことがありますね。シュターミッツとモーツァルトの共通点?も面白かったです・・・
−−−是非チャレンジなさってください!・・・
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-ソロイスツ後記Vol.62-2001.8/18(Sat.)
( シリーズの全プログラム )
< 新フルート名曲集 >
−−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−
この曲集は、誰もが耳にしたことがある曲、フルートで演奏してみたくなる曲を中心に編纂されています。実際に演奏してみると、音楽の楽しみ方の1つだなあ、と強く思わされます。試みとして、収録曲の1つ「別れの曲」をピアノのオリジナルの演奏と共に比較してみました。
また、他の編曲ものの出版楽譜から代表としてラヴェルの作品も演奏いたしました。この「クープランの墓」は、原曲がピアノのソロなのですが、作曲者自身の編曲によるオーケストラ版、アメリカのオーボエ奏者の編曲による木管五重奏版などがあり、広く親しまれています。
このような名曲シリーズも時折企画していきたいと思っています。楽しいですからねえ!
−−−ピアノは名曲が多いので笛吹としては羨ましくもなりますね。吹きたくなるのも当然でしょうね!・・・
−−−同じモティーフでもアレンジによってとても変わるのですね、面白いでしょう??・・・
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-ソロイスツ後記Vol.63-2001.9/22(Sat.)
( シリーズの全プログラム )
< 古典と現代 〜知られざる名曲・2〜 > 出 演:Fl.上坂 学、Fl.遠藤 尚子
−2flの為の3つの二重奏op.1から第3番ハ長調
−ディヴェルティメント
−−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−
−2flの為の「on d」(1991年、59歳)
−ハンガリー民謡による9つの小品(1991年、42歳)
ツェントグラーフはドイツ生まれのフルート奏者、シュタドラーはオーストリア生まれのクラリネット奏者です。シュタドラーは「バセットホルン」の発展に大きく貢献した人で、モーツァルトが作曲したクラリネット協奏曲とクラリネット五重奏の初演者としても有名です。
ツェントグラーフの作品は、フルート奏者らしく細かいパッセージが多用されていてフルートの技巧を発揮する機会がたくさんありますが、曲の構成・発展にもう少し工夫があればもっとよい曲になるのに、という印象があります。まあ、フルートという楽器だけを聞くのでしたらそれはそれで十分楽しめるのかも知れません。単純な構成ですので、技巧的な割に演奏しやすいのでアマチュアが楽しみとして演奏するのにも良いかも知れませんね。
シュタドラーの作品は、最初ハンガリーで親しまれた郷土色豊かな小品です。後半に演奏したパステルの作品と相通じるものがあります。ごく簡単な作品なのですが、なかなか好評で演奏している感じよりも面白い曲に聞こえるようです。この辺が不思議なところですね。この曲もアマチュアの楽しみとしてのレパートリーに最適でしょう。
後半は20世紀の音楽なのですが、予想に反して前半の古典ものより反響が大きかった。前衛的な作品ではないことも、支持を得られた大きな理由かも知れません。聴いていて「面白い響きだ」と感じさせるのも、理屈以前に大切の要素でしょう。
ハーツェルは、サキソフォン奏者として活躍するほか、ウィーンでラジオ、テレビ、映画のナレーター、作曲、編曲、サキソフォーンアンサンブル等々、マルチタレントのようです。作品は、タイトルの通り「レ(D)」音の上に自由な音列が錯綜します。唯一、キーを叩く音、という現代奏法が使われています。曲想から、サキソフォーンからインスピレーションを得たと思われます。何故なら、サキソフォーンのキーは大きく、叩くとフルートとは比べものにならないほど大きな良い音がするからです。
パステルも、ウィーンで学び、作曲の他にヴァイオリンも演奏するようです。アメリカやヨーロッパでマスタークラスも持っています。作品はハンガリー民謡が題材になっていて、現代曲というよりは、楽しい民族音楽といった感じです。この曲も楽章によってはアマチュアでも楽しめるでしょう。
−−−現代曲も、そうやって形にとらわれず聴ければ楽しいんですね・・・
−−−ミニヨンは休憩時間のティータイムも魅力の1つなんですよーー・・・
−−ん?勉強??フルートをなさっているのですね!・・・
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-ソロイスツ後記Vol.64-2001.10/20(Sat.)
( シリーズの全プログラム )
< バロックの雄・5〜J.S.バッハ・2〜 > 出 演:Fl.上坂 学、Pf.近藤 盟子
− J.S.バッハ:1685.3.21ドイツ、アイゼナハ 〜 1750.7.28ライプツィヒ[65歳]
−−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−
バッハの特集、不吉なのである。また肴にされそうなのである。。。。。やはり的中した。
いつも本番直前に解説の大竹さんとの軽い打ち合わせがある。喋ろうと思えば何ヶ月でも話せるネタを仕入れているくせに、「なんか面白いネタはないですかねえ」と打診してくる。「そうですねえ、バッハはこう、という演奏を主張する人もいますね、ドイツに多くてフランスには少ないような、、、」「あ、それいきましょう」え、、、? ということで開演となる。
バッハには多くの子供がいたが、こんにち特に有名なのは長男のフリーデマンと次男のエマヌエルである。
長男のフリーデマンは才能がありながら真面目さに欠けていたそうである。父親のセバスチャンは長男の為に一生懸命教育をした。長男の為に作品も残した。しかし長男のフリーデマンは 遊んでばかりいた放蕩息子だった、らしい。父・セバスチャンの死後、父の自筆楽譜を生活の為に売り払ったりもしたそうだ。ああ。
一方、次男のエマヌエルは、父・セバスチャンの気持ちが長男へ傾いているにもかかわらず、大した不平も言わず(本当だろうな!)自力で仕事を見つけ、ついにはフリードリヒ大王に仕えることになる。大王の伴奏を受け持ち、誰もが羨む魅力的な地位にいるのだ。それだけではない、父を大王に会わせたらどんなに喜ぶだろうと、接見を実現させる。なんて親孝行な、何にもしてもらえなかったのに(本当に、ホントーだろうなっ!)。父・セバスチャンは喜び感激し(そりゃそうだろう、単なる田舎の音楽家なのだから)、大王に曲を捧げる。これが有名な「音楽の捧げもの」というわけだ。次男の優しさ・心の広さのために名作も生まれた。それに、父親の死後、自筆楽譜は図書館などに寄贈したそうだ。そのお陰でこんにちのバッハ研究の重要な資料となっている、、、、、
私は次男、上坂先生は長男。
キメの言葉である。またしてもである。何回でもやりたいらしい。
ほら見ろ、アンケートで「上坂先生を初め、ピアノの近藤さん、つっこみの大竹さん等、クライスの皆様の、今後のご健勝とご活躍を願っております」とのお言葉を頂いた。ああ。アンケートの「お話し」という項目に、多く○印が付いていたことを付記しておく。
(追記)
−−−ありがとうございます。お話は、、、はは、バッハはまたいずれ演奏するでしょう・・・
−−−ありがとうございます。今度はフルートの話しをもっといたしましょう!・・・
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-ソロイスツ後記Vol.65-2001.11/17(Sat.)
( シリーズの全プログラム )
< 古典と現代 〜知られざる名曲・3〜 > 出 演:Fl.上坂 学、Fl.遠藤 尚子
今回は、解説の途中ホントに打ち合わせ無しの不意打ちで呼ばれ、「この2人は違う楽器の奏者でしたが、作品に演奏楽器の影響はありますか?」などと質問され、危うく(いつものように)漫才になりそうなところを、何とか教養ある話しでまとめてきた。マッタク、大竹さんにはかなわんなあ。大竹さんにとって楽しみなんだな。。。
後半、バルトークの弟子セルヴァンスキーの作品は、ハンガリー民謡を題材にしたと思われる楽しく不思議な響きの曲、シェーンベルグの弟子ピスクの作品は、とても古典的。変拍子も古くからあるヘミオーラのリズムのようだし、もちろん調性もある。何度も演奏して熟成させていけば、立派にメジャーとなりうる曲だと思う。前回もそうだったのだが、古典より現代の方が評判が良かった。
−−−ありがとうございます、これからも色々な曲の紹介につとめたいと思っています・・・
−−−そうですね、純粋なクラシックだけではなく、幅広いプログラムを組みたいと思っています・・・
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-ソロイスツ後記Vol.66-2001.12/15(Sat.)
( シリーズの全プログラム )
< カンタービレ > 出 演:Fl.上坂 学、Pf.近藤 盟子
−−−ありがとうございます。大好きなバッハ、せっかくですからご自分でも演奏なさいましょう!!・・・
−−−はい、特にアンコールでは私はいつも孫悟空です!(笑)・・・
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