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クライス・サロンコンサート

フルート・コミュニケーション[9]


−ソロイスツの演奏会で配布するミニ新聞に掲載された気ままなコラムです−

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  • Vol.73:読 書 (2002.7/27)

  • Vol.74:海水浴 (2002.8/10)
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  • フルート・コミュニケーション-Vol.73-2002.7/27(Sat.)
     (クライス・フルート・ソロイスVol.73)

    −読 書−

     普通の人にとっては当たり前のことかもしれないのだが、私にとっては特筆すべき事なので書く。批判を浴びても書く。

     前々回、このコラムに歩くことが好きと書いたら私をよく知る人達から「ウソだろうーー」と声援を頂いた。相変わらず出かける時は歩き公共の交通機関を利用している。自宅から駅へ着くまでの間にぞうきんのように絞れるほどの汗をかく。その気持ちの良いこと。自然に甘んじる事は基本である。とは言え、駅に着き冷房の効いた車内にはいるとホッとする(矛盾)。

     電車に乗れば風景を眺めつつ文庫本を手に取る。私は乱読でどんなジャンルも受け入れる。ノンフィクション、ホラー、推理、パニック、私小説、しかし恋愛ものだけはパス。読んでいて気恥ずかしくなってしまうからだ。私に乙女心はないらしい(当たり前)。

     ゆっくり読みたいので、速い快速電車を避け空いた各駅停車に乗ることにしている。なに、到着時間も10分と違わないのだから。座って早速本を開く。そして物語の中へ没頭していく。最近読んだ、南極を漂流する話し、黒四ダム建設の話し、そして昔親しんだ「こころ」に自分の青春時代を重ねて涙する(大袈裟)。

     「蜘蛛の糸」は名作だ、「クライスの糸」というタイトルで何か面白いパロディは書けないかと思案していると次の駅に着く。ぶわぁー、と熱風が入り込みせっかく冷えた車内を暖める。特急に抜かれる時には5分は停車しているから、ぶわぁー、ぶわぁー、である。どっと汗をかく。「やはり車は楽だよー、汗もかかないよー」という悪魔のささやきと格闘する日々である(やっぱり)。

    M.K.

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  • フルート・コミュニケーション-Vol.74-2002.8/10(Sat.)
     (クライス・フルート・ソロイスVol.74)

    −海水浴−

     夏といえば、海である。海といえば、もちろん海水浴であろう、夏なのだから。先日、苦労して時間を捻出し久々の休暇を海水浴で楽しんできた。日焼け、ご覧の通りである。

     最近では自然そのままの海岸というものはどうやら少ないものらしい。ちょっと沖に波よけの堤防があり、波打ち際はいたって平和、安全である。大きな波が寄せることはまず無い。そこにはたくさんの浮き輪が漂い、ビーチマットで優雅に漂う姿があり、それらに掴まる人々がいる。さながら、大洋に浮かぶ流れ藻に、捕食者から逃れようと群がる小魚のようだ。

     私が子供の頃といえば、もちろんそんな波よけの堤防など無く、海と言えば、そのままの自然の海があるだけだった。特に外洋に面した海岸なら、頭上遙か上から覆い被さるように襲ってくる波が来ることも珍しくなく、波の崩れるぎりぎりの場所で泳ぎ、波が来ればタイミングを合わせてジャンプして波をやり過ごす楽しみがあった。わぁわぁ、きゃーきゃー言いながら、それは楽しかった。ちょっとでも中途半端な場所にいれば、崩れた波に飲み込まれ、恐ろしく高速の洗濯槽にでも放り込まれたがごとく恐ろしい思いをしたものだが、懲りることはなく次の波を待つ。海水浴と言われれば、こんな情景をすぐさま思い出す。決して回顧主義なつもりはないのだが、懐かしい。

    M.K.

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