クライス・フルート・ソロイスツ 演奏会後記1
[ Vol.11〜Vol.16 ] Vol.17〜Vol.22 Vol.23〜Vol.28 Vol.29〜Vol.34
VOL.12:親しみやすい現代音楽('97.6/20)
VOL.13:古典はやっぱりいい('97.7/18)
VOL.14:バロック・アンサンブルの楽しみ('97.8/1)
VOL.15:アレンジの苦悩('97.9/26)
VOL.16:知られざる古典の名曲・2('97.10/31)
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-ソロイスツ後記Vol.11-'97.5/23
(プログラム詳細)
<食べきれるか、フルート・アラカルト>
前半はノブロ、J.S.バッハ、ドビュッシー、オネゲル、ドップラー。後半はC.P.E.バッハに始まり楽しいトリオの数々。さすがにピアノが入ると選曲に幅が出て来ますなぁ。やっぱり名曲は、
ですね。当日頂戴したアンケートの一部をご紹介致します。
−−−いやぁ、どれも私の好物、特に寿司は品があってしみじみ味わえ・・・おっと、ソロイスツのようだ・・・
−−−フルートの演奏会なもんでつい・・・でも、こんどはピアノのソロも弾いてもらいましょう!曲は何がいいですか?
−−−ここは秘密の花園、もう抜けられなくなります!・・・ ご意見ありがとうございました。
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<練習風景>
え?これのどごか練習風景だって?はい、これでもとある練習日の一コマなのです。いつも練習は我が家でするのですが、どういう訳か間にお昼がはさまるスケジュール。「栄養は上坂さんの家でとっている」と言ってはばからない2人が、珍しくお昼を作るべくキッチンに立ったのでした−−−とは言っても、奥の志田サンはゆでているパスタをかき混ぜている、手前の井上サンは、それを愛情に溢れた視線で見つめているだけでしたが。 出来上がりは−−−トマトソースのスパゲティ・ア・ラ・Kamisaka−−−すこぶる上々、とてもおいしく会話も弾み、気分も晴々、フルートの調子も絶好調となるのでした。
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-ソロイスツ後記Vol.12-'97.6/20
(プログラム詳細)
<親しみやすい現代音楽>
現代曲と言っても”前衛音楽”ばかりではなく、親しみやすい曲もあるのです。ポーボンの様にかわいらしく楽しい曲、チェレプニンの様に日本的な響きを持つ曲など様々です。来日したこともあるチェレプニンのフィナーレは、
様な、民謡調のメロディ。とても楽しく演奏できました。 当日頂戴したアンケートの一部をご紹介致します。
−−−ありがとうございます。今後とも知られざる名曲の紹介につとめたいと思います・・・
−−−「6つの子供らしさ」は3人の女の子を描いた作品です。とてもかわいいですね。
−−−ありがとうございます。選曲にはいつも悩まされるので、そう言って頂けるととても嬉しいです!・・・ ご意見ありがとうございました。
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-ソロイスツ後記Vol.13-'97.7/18
(プログラム詳細)
<古典はやっぱりいい>
本日の演目は3人、ルーゲ(ロツェルリ)、コール、ディーターです。どれも聞き覚えのある響き−モーツァルトやハイドンの様な−でした。そのためかお聴き頂いた皆様には好評で私も大満足です。ソロイスツ一周年ということで花束まで頂戴し、心に残る演奏会となりました。
ルーゲは古典と言うより後記バロックと行った方が良い時代ですが、作曲者が”ルーゲ”として出版されているものと”ロツェルリ”として出版されている2種類があり大いに悩まされました。どちらも文献が乏しく、楽譜の前書きに信憑性がありそうな”ルーゲ”として演奏いたしました。古い音楽はこの辺が大変です。
当日頂戴したアンケートの一部をご紹介致します。
−−−ありがとうございます。この作曲家達は、皆モーツァルトやハイドンを目指していたのかも知れませんね。ディーターは30分も吹きっぱなしなので辛かったです(笑)・・・
−−−”楽しく心和みました”とのお言葉、嬉しく思います。ポピュラーな名曲も時々演奏いたしますのでご期待下さい。次回は少しポピュラーな作曲家の名曲です。
−−−ありがとうございました。そう言って頂けると本当に演奏のし甲斐があります。ディーターは全曲通すと長かったので、皆さんも大変だったのでは?・・・
ご意見ありがとうございました。
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-ソロイスツ後記Vol.14-'97.8/1
(プログラム詳細)
<バロック・アンサンブルの楽しみ>
バロック・アンサンブルの楽しさを十分堪能できました。当たり前のピアノとの組み合わせも、当シリーズでは時折のことですので新鮮です。私もなぜかここでは新鮮に感じながらの演奏となりました。
当日頂戴したアンケートの一部をご紹介致します。
−−−ありがとうございます。これからはピアノの入ったアンサンブルも増やしていきたいと思います。解説はいつもながら見事でしたね。私も参考になります!・・・
−−−最高のお褒めのお言葉ありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。・・・
−−−ありがとうございました。練習の様子などまた新聞に紹介したいと思います。近代・フランスの名曲もまた特集を組む予定です。・・・
ご意見ありがとうございました。
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-ソロイスツ後記Vol.15-'97.9/26
(プログラム詳細)
<アレンジの苦悩>
今回から楽器編成にアルトフルートが仲間入りしました。アルトフルートは普通のフルートより半音5つ分(低音の”ソ”まで、最低音がヴァイオリンと同じ)低い音まで出ます。低音方向への音域の広がりによる事も勿論ですが、その音色の違いからアンサンブルに厚みが出でとても良好です。
アルトフルートは特殊フルート族の中でも市民権を得ている楽器で、ラヴェルなどがオーケストラの中で使っています。因みにフルート族には音域の高い方から、ピッコロ、ソプラノフルート、フルート、アルトフルート、バスフルート、コントラバスフルートなどがあり、近年盛んなフルートオーケストラには、これら全ての楽器が使用されています。
アルトフルートを買って気を良くした私は、無謀にもスタンダードナンバーのジャズ風アレンジに挑戦したのです。ジャズの分厚い和音を、アルトフルートが入って音に厚みが出たとはいえ、たった3つの音で(フルートは単旋律楽器なので当然だ)演奏しなくてはならないので、アレンジは困難を極め、中途放棄したくなる気持ちを押さえながら三日三晩の徹夜でアレンジを一気に仕上げました。
ここで安心したのが誤り、実際に音を出してみると・・・・・ジャズの心地よい不協和音が、単なる不協和音に・・・・修正しつつの練習と相成ったのでした。本番は、お蔭様で皆様には楽しんでいただけました。
そんなこんなで、このホームページの更新もままならない日々を送っておりましたが、これからせっせと更新作業に精を出したいと思います!
ポカ報告。今回のアンケート、回収し忘れてアンケート結果が掲載できなくなりました。すみません・・・・・。
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-ソロイスツ後記Vol.16-'97.10/31
(プログラム詳細)
<知られざる古典の名曲・2>
やはり古典もの、それもオリジナル作品に勝るものはないようです。今回のヴァイデマン、ドゥセク、ホフマイスターの作品はすべてオリジナル。どれも無名で日本初演なんて可能性も・・・・・しかし、どの曲もとても美しい響きを持っていました。ご来場いただいた皆様にも喜んでいただけました。
無名というだけあって、その生い立ちなど分からないことも多く、ヴァイデマンなどは生誕地や誕生日も分かっていません。その作品のバックグラウンド作りに苦労しましたが、どれも18世紀中・後半〜19世紀初頭にかけて活躍した作曲家なので、音楽自体の理解は容易でした。これからも、こうした隠れた名曲を紹介していきたいと思っています。
当日頂戴したアンケートの一部をご紹介致します。
−−−ありがとうございます。我々演奏者も全く同じ気持ちでした。やはり演奏者が楽しまなくては音楽が伝わりませんから!・・・
−−−そうお感じ頂けてとても嬉しいです!このコンサートの目指すところでもあります。・・・
−−−今回の曲は、古典とは言ってもかなりバロックよりの曲もあり、高度な即興性を要求されました。即興性は現代曲と共通のものです。その辺をお感じになったのだと思います。鋭いですね!・・・
−−−ありがとうございます。次回(Vol.17)はクヴァンツの特集、ピアノの入ったソナタやトリオをお聴きいただけます。・・・
−−−我々演奏者も、演奏会を迎えるときはいつもドキドキワクワクです。・・・
ご意見ありがとうございました。
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記録 後記
クライス・フルート・ソロイスツ |
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