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クライス・サロンコンサート

クライス・フルート・ソロイスツ 演奏会後記10


ソロイスツ   演奏会記録   コラムINDEX   ご意見・愛情

Vol.11〜Vol.16   Vol.17〜Vol.22   Vol.23〜Vol.28   Vol.29〜Vol.34

Vol.35〜Vol.40   Vol.41〜Vol.46   Vol.47〜Vol.52   Vol.53〜Vol.60

Vol.56〜Vol.66   [ Vol.67 〜Vol.72 ]


  • Vol.67:ヴァリエーション(2002.1/19)

  • Vol.68:音楽の天才・1 〜モーツァルト〜(2002.2/9)

  • Vol.69:音楽の天才・2 〜ベートーヴェン〜(2002.3/2)

  • 第1回特別公演:フルートを楽しもう!(2002.3/23)

  • Vol.70:古典と現代 〜知られざる名曲・4〜(2002.4/13)

  • Vol.71:トリオの楽しみ・1 〜バロック・トリオソナタ〜(2002.5/25)

  • Vol.72:トリオの楽しみ・2 〜ドップラー兄弟〜(2002.6/22)
  •  
    -ソロイスツ後記Vol.67-2002.1/19(Sat.)  シリーズの全プログラム

    < ヴァリエーション > 出 演:Fl.上坂 学、Fl.遠藤 尚子


     2本のフルートによる変奏曲の特集です.

    • アウグスト・エバーハルト・ミュラー
       (1767.12.1ドイツ、ノイトハイム 〜 1817.12.3ワイマール[50歳])
        −「きらきら星」による変奏曲

    • ミッシェル・ブラヴェ
       (1700.3.13フランス、ブザンソン 〜 1766.10.29パリ[68歳])
        −2本のフルートのための第2選集より
          ・ヘンデル:「調子のよい鍛冶屋」
           (原曲:ハープシコード組曲第1番〜第5曲「アリアと変奏」1720年作曲)
          ・ラモー:野蛮人
           (原曲:新クラヴサン組曲〜第2組曲第5曲の7 1728年作曲)
          ・ラモー:ソローニュのおろか者
           (原曲:クラヴサン組曲〜第3組曲第2曲 1731年作曲)

    • アントン・ライヒャ
       (アントニーン・レイハ[Antonin Rejacha チェコ名]、アントン・ライヒャ[Anton Reicha ドイツ名]、アントワーヌ・ライシャ[Antolne Raicha フランス名])
       (1770.2.26チェコ、プラハ 〜 1785ドイツ、ボン 〜 1789ハンブルグ 〜 1801ウイーン 〜 1808フランス、パリ<フランスに帰化> 〜 1836.5.28[66歳])
        −2本のフルートのための変奏曲 Op.20(1796-8年/26-8歳)

          −−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

    • ジャン・ルイ・トゥルー
       (1786.9.12フランス、パリ 〜 1865.7.23ナント[79歳])
        −ベッリーニの歌劇”海賊”より「だが、私への思い出は永遠に憎まれないように望む」の主題による変奏曲
       (原曲:第二幕第九場モンタルト伯爵グワルティエーロのアリア、1727年初演)

    • アントン・ベルンハルト・フュルステナウ
       (1792.10.20ドイツ、ミュンスター 〜 1852.11.18ドレスデン[60歳])
        −ウェーバーの歌劇”オベロン”より「青い海の波を越えて」の主題による変奏曲
       (原曲:原題「オーベロンまたは妖精の王の誓い」第二幕第二場バクダットの太守の娘レツィア、その待女ファティメ、侯爵ヒュオン、その従者シェラスミンの四重唱、1825-6年初演)

    • ルイ・ドロウェ
       (1792.4.14オランダ、アムステルダム〜1873.9.8スイス、ベルン[81歳])
        −「うつろな心」の主題による変奏曲
       (原曲:歌劇「水車小屋の娘(原題:恋の邪魔しあい、または水車小屋の娘)」より、金持ちの水車小屋の娘ラケリーナのカヴァティーナ「うつろな心(もう私の心はなにも感じない)」1769年初演)

    • ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
       (1756.1.27オーストリア、ザルツブルグ〜1791.12.5ウイーン[35歳])
        −「きらきら星」による変奏曲 KV.265(300e)
       (原曲:ピアノのための、1781-2年作曲)

     アンコールは、クンマー作曲、ドニゼッティの歌劇「愛の妙薬」のバルカローレによる変奏曲でした。


     「変奏曲」と聞いて、モーツァルトのきらきら星変奏曲を思い浮かべる人も多いと思う.今回は、その「きらきら星変奏曲」をプログラムの最初と最後に置いて、数々のヴァリエーションを楽しんでもらおうという主旨である.

     2つの「きらきら星」変奏曲の原典は「ああ、ママ聞いて」というフランスの古謡で、内容は恋する娘が高ぶる胸の内を母親に告白する、というものである。「きらきら星」というタイトルは、この曲のイギリスでの歌詞で日本ではこのイギリス版が古くから知れ渡っていた.原曲のメロディは各国に知れ渡り、それぞれの国で独自の歌詞が付いているというから、モーツァルトは我々日本人とは違うイメージで変奏曲を書いたのかもしれない.そのモーツァルトの変奏曲は大きな演奏会でも耐えうる内容なのだが、ミュラーの変奏曲はアマチュアでも演奏を楽しめる可愛い作品だ.

     ブラヴェの選集の収録曲は特に変奏曲に限ったものではなく、同時代の秀作をフルート二重奏で楽しもうという曲集である.今回はその中でも特に有名な3曲を取り上げた.フルートとピアノ用に編曲しても面白いと思う.

     ベートーヴェンの弟子ライヒャは教育者として名を残す音楽家だ.門下には、リスト、ベルリオーズ、フランクなどが名を連ねる.ハイドンとも親交があったらしい.変奏曲Op.20は、演奏していると案外地味なのだが、聴いていると聞きやすく馴染める、との感想を戴いた.フルートの使い方に無理がないのでうなずける.さすが自らフルートを勉強しただけのことがあるのだろう.フルートの作品ではないが、ライヒャの木管五重奏曲は”定番”でもある.

     後半3曲のオペラを題材にした変奏曲は、ある時期大変に流行ったスタイル.面白いのは、どの主題も特に有名というわけではない事だ.例外として、「うつろな心」だけは音大などの授業で使うイタリア歌曲集に収録されているのでご存じの方もいると思う.しかし、原曲を聞いたことがあるという人には巡り会っていない(声楽家にはもちろんいるだろうが).トゥルーフュルステナウドロウェ達は名フルート奏者で、いわゆる「作曲もするヴィルトゥオーゾ」だったのだから、主題が有名かどうかよりも、自己のテクニックを披露しやすいかどうか、の方が重要だったのだろう.そう言う意味では、華麗でテクニックを披露する場面のある、楽しめる作品になっている.笛吹きはこういう曲に弱いんだよなあ...


    当日頂戴したアンケートの一部をご紹介させて頂きます。

    • ライヒャ、フュルステナウ、ドロウェ、モーツァルトのの変奏曲が良かったです。寒くても出てきて良かったと思えるコンサートでした(女性)

    −−−いつもありがとうございます!来月はお待ちかね、モーツァルトの特集です・・・

    • 大変満足しました。特にブラヴェの曲集が素晴らしかったです(女性)

    −−−ありがとうございます。響きは他の曲に比べておとなしいようでしたが各パートの活躍がよく分かりますね・・・

    • ライヒャとモーツァルトが素晴らしい!!(女性)

    −−−さすが天才モーツァルトですね。ライヒャはフルートを無理なく鳴らせてくれます・・・


    ご意見ありがとうございました.


    −ショット Vol.67− ゲネプロ.
    気が付くと開場時間に.
    本日のアンコール
    (RealAudio動画)
     
    打ち上げ.
    今日も新しい顔が...
     



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    -ソロイスツ後記Vol.68-2002.2/9(Sat.)  シリーズの全プログラム

    < 音楽の天才・1 〜モーツァルト〜 > 出 演:Fl.上坂 学、Pf.近藤 盟子


     リクエストの多かった、モーツァルトの特集でした.

    ●ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
     (1756.1.27オーストリア、ザルツブルグ〜1791.12.5ウイーン[35歳])

    • ヴァイオリン又はフルート伴奏のクラヴサン・ソナタ集Op.3より
      (1764年/ロンドン/8歳)

        −ソナタ ヘ長調 KV.13

        −ソナタ ハ長調 KV.14

        −ソナタ 変ロ長調 KV.15

          −−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

    • フルート協奏曲 第2番 ニ長調 KV.314
       (フルートと管弦楽の為の、1778年/マンハイム/22歳))

     アンコールは、近藤盟子 編曲「春(Spring)」でした。


     モーツァルト。演奏するごとに心を浄化させてくれる希有な作曲家である.その難しさは、例えばハ長調の音階が難しい、と同様なのだ.だから、感動がある.心を浄化するのは聴衆も同じに違いない、何度演奏しても、聴いても、奥の深さや新鮮な感動をもたらしてくれる...

     難しいと言えば、近藤さんのアンコールシリーズ.今回は、技術的には何のことはなかったのだが、隠しテーマの判別が難しかった.演奏しているこの私にしたって「これ、何という曲?」(笑).冒頭の旋律の主要な音を拾えば、たしかに「花」になっている.いま、この後記を書きながら、改めて楽譜を見ながらアンコールを聴いてみた.やっぱり分からない(笑).今回はちょっと難しすぎだぞ.


    当日頂戴したアンケートの一部をご紹介させて頂きます。

    • ソナタは8才で作った曲と考えるととてもおどかされました.KV.13の2楽章などまるで人生の悲哀を全て分かっているようで、一体どんな子供だったのだろうと思います.演奏も天使がぴよぴよ飛んでいるようで楽しかったです(女性)

    −−−ん?天使??新しいキャラが出来たか???(笑)・・・

    • KV.13のソナタ、協奏曲が特に良かったです.でも、もっとモーツァルトを!!(女性)

    −−−はい、また特集を組みますから楽しみにお待ち下さいね・・・

    • 長調から短調へ転調するときの味わいが何とも言えない.曲想というものを天性として身につけているのか.アンコール、言われてみれば良く変奏されていた.今後も聴きたい曲です(男性)

    −−−アンコール、今度はもう少し分かりやすのがイイなあ(笑)・・・


    ご意見ありがとうございました.


    −ショット Vol.68− 近藤さん.

    譜めくりがいないため、
    自分で何とか出来るよう
    楽譜にも工夫が必要.
    本日のアンコール
    (RealAudio動画)
    高音部で何かに
    共振しているような
    音が入ってしまう.
    キャプチャーの
    今後の課題.
     
    打ち上げにて.

    掲示板でも有名な某氏.
    まともな写真は
    嫌いです.
    せっかくなので
    お披露目.
     



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    -ソロイスツ後記Vol.69-2002.3/2(Sat.)  シリーズの全プログラム

    < 音楽の天才・2 〜ベートーヴェン〜 > 出 演:Fl.上坂 学、Pf.近藤 盟子


     案外取り上げられることの少ないベートーヴェンの特集です.

    ●ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
     (1770.12.16(17受洗)ドイツ、ボン〜1827.3.26ウイーン[56歳])

    • ロマンス ヘ長調 Op.50(原曲:Vln,Orch/1798年/28歳)

    • ソナタ 変ロ長調(1790年代初頭/20歳台始め?)

          −−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

    • ソナタ ヘ長調「春」Op.24(原曲:Vln,Pf/1800-01年/30-1歳))

     アンコールは、近藤盟子 編曲「さくらさくら」でした。


     フルートの演奏会に於いてベートーヴェンというのは案外取り上げられる機会が少ない。その理由は、他のフルートの作品群は常にフルートが主役になるよう作られているのに対して、ベートーヴェンの作品ではフルートは「音楽」という創造物を表現するための単なる部品であることだと思う。具体的には、その曲の主旋律を担うより伴奏形を受け持つ比率がとても高い。今晩のプログラム中、ソナタ・変ロ長調はまさにその典型だと思う。真作かどうかの議論はさておき、フルートパートに着目すると確かに伴奏が殆どだ。最も、当時のソナタと言えばピアノが主で、ヴァイオリンソナタでさえ「ヴァイオリンの伴奏付きピアノソナタ」ということになる。それぞれのパートが独自で活躍するのではなく、全部のパートが合わさったときに出来上がる音楽に着目しろ、ということなのだ。そういう意味では、まさにアンサンブル、である。

     とはいうものの、特にミニヨンのシリーズでは作曲家自らがフルート奏者であったり、フルートに造詣が深い、又はフルートが大好き、という作曲家を多く取り上げているので、ベートーヴェンは異色に写る。練習していても地味に感じたりするのである。フルートの最も華やかな中・高音が少なく、もこもこと低音を吹かされることが多い。これで本当に演奏効果が上がるのだろうか、と一瞬思ったが、ベートーヴェンのセレナーデ(これも伴奏を担うことが多い)のことを思えば、ちゃんと音楽が完成されるのだろうと思い直すのである。当たり前であるが。

     ロマンスは、完全にヴァイオリンの独奏曲なのでフルートで演奏してもいつものようにフルートが主役でいられ、また、原曲がヴァイオリンであるからこそ低音から高音までの広い音域を自在に行き来する。これはこれでフルートに移植してもまったく違和感がない。聴衆の反応も期待通りなのである。ソナタ・変ロ長調は、上にも書いたとおりフルートは伴奏形が多く派手ではない。日頃、このミニヨンの演奏会で派手なフルートに慣れた聴衆にはたして受け入れられるかどうか不安であったが、全くの見当違い、皆さんから面白い、との好評を得た。「フルートもこんな音楽が出来るんですね」とも言われた。新鮮だったんだなあ、ある意味ではミニヨンのプログラムに幅が出来そうだ。いいぞいいぞ。

     一番難しいのは、なんと言っても「春」。とにかく有名でヴァイオリンの演奏でのイメージが出来上がっているからだ。旋律の構成は、特に低音が多いわけでもなく、超高音もなく、そしてヴァイオリン特有の奏法、ピチカートや重音が少ないのでフルートでもやり易い。古典時代にはフルートの曲が少ないので、もしこのソナタの演奏が成功すれば私自身のレパートリーにも豊かになる、そんな思惑もあった。

     何が難しいかというと、それは曲に対峙する姿勢の問題だ。この曲の演奏を、あくまでもヴァイオリンの曲として演奏するならば、やることをあきらめてさっさとヴァイオリンの元へ戻す方が賢明だ。決してオリジナルに勝てることはないからだ。しかし、創意工夫をしてこの曲を「フルートの曲」として認識し、対峙し、工夫することで状況は変わる。フルートにしかできないこと、フルートの得意な表現方法でこの曲を演奏できたならば新しい曲に出会うのと同等な意義がある。

     ヴァイオリンの曲をフルートで演奏する場合、編曲、といってもいいほどの作業が伴うこともしばしばある。その一番大きな理由は音域にある。フルートでは出せない音がたくさんあるからだ。出せない低音があればオクターブ上げて吹き、出せない高音があればオクターブ提げて演奏する、そういう安易な方法も確かに許される場合もある。しかし、それだけではダメだ。音列を読み、何故そうなっているのか、その音の並びでどういう効果を狙っているのかを深く考察しなければならない。そう考えていくと、たとえ演奏可能な音域であってもオクターブを変えて演奏することも出てくる。「春」では、ヴァイオリンが緊張感のある低音のpで演奏するところを、フルートの高音域のpで演奏した方が、譜面通り演奏するよりもはるかに効果が上がる場所があった。また、重音のピチカートも、通常フルートではスタッカートで演奏するところを、音色を極端に変えたメロディとの認識でその場面にあった音色でレガートで演奏した。

     他にも色々な工夫があったのだが、それは工夫のし甲斐があるということであって、これから再び演奏すればもっと良くなるだろうという予感があるということだ。曲の中には1度演奏してしまえばそれで満足してしまう曲もある。しかし、今宵演奏したベートヴェンの3曲はまたいつか必ず演奏したい、と思う貴重な作品達だ。そう思うことは、演奏後考えればまだまだやれることがあったと感じるのに、それが出来なかったことに対する強烈な自己批判でもある。


    当日頂戴したアンケートの一部をご紹介させて頂きます。

    • ロマンスと「春」が良かったです。ロマンスはなんと言ってもヴァイオリンの曲でしょ、と思っていましたが、さすが!やっぱり「フルートの方がイイ!」。フルートの力を再認識させられました。「春」は今までのなかで一番感動しました(女性)

    −−−最高のお褒め言葉をありがとう、再演して熟成させていきたいです・・・

    • この音楽に満たされた空間に馴染んで数年ですが、皆様方の作りだしている愛に充ちた雰囲気は何物にも代え難いという感じです。ソナタ・変ロ長調良かったです。何故か曲想の中にモーツァルトを感じる場面もありましたが、モーツァルトとベートーヴェンの違いをはっきり分からせてくれる演奏だったと思います。「春」のピアノとフルートのアンサンブルも良かったです(男性)

    −−−ありがとうございます。このフルートソナタも、もっと演奏されて良い曲ですね。時にはフルートが伴奏に徹するのも良いものです・・・


    ご意見ありがとうございました.


    −ショット Vol.69− ゲネプロ.

    ベートーヴェンの大作、
    最後まで入念な
    チェックを.....
    今日は解説の
    大竹さんがお休み.

    久しぶりにお話し.
     
    休憩中.

    飲み物のサービスに
    集まる皆さん.

    ワインかジュースです.
     



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    -ソロイスツ後記・第1回特別公演-2002.3/23(Sat.)  シリーズの全プログラム

    < フルートを楽しもう! > 出 演:Fl.上坂 学、Pf.近藤 盟子


     始めての企画で、前半はQ&A後半はリクエストコンサートでした。詳細はこちらです(別ブラウザが立ち上がります)。


    <フルートQ&Aとフルート吹き比べ>

    • 音づくりと音色について

    • 呼吸法とスタッカート

    • フルート吹き比べ

        −−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

    <リクエストコンサート>
    • ムーケ:ソナタ「パンの笛」Op.15より第1楽章
    • グルック:精霊の踊り
    • ヘンデル:シバの女王の入場
    • フォーレ:シチリアーノ
    • ショパン:ノクタ−ンOp.9-2
    • ポルディーニ:踊る人形
    • ムチンスキー:ソナタOp.14より第3楽章
    • ユー:ファンタジー

     アンコールは、近藤盟子 編曲「仰げば尊し[隠しテーマ:先生(森昌子の)]でした。


     大阪で実績のある「Q&Aとミニコンサートを」東京で、との嬉しいご要望を実現させた公演でした。参加者の皆さんの多くは当サイトの「質問箱」をご覧になっているようで、やはり文字だけの情報と、僅かな時間でも実際に音を聞きながらのレッスンとの違いを感じて下さいました。時間に追われての公演でしたが、今後も計画していきたいと思いました。また関東近県だけでなく遠くからの参加者のいたことも大変嬉しく思いました。

     前半で取り上げたテーマは、日頃皆さんが最も関心を寄せている事だと思います。話の中では美しいレガートのことにも触れましたが、どの項目も独立しているのではなく、全ての基礎は「音づくりにある」ということを一番言いたかったのです。それぞれに悩みをお聞きし、ちょっとのアドバイスで皆さん少しは奏法が改善され大切なポイントを持ち帰って頂けたのが何より。それが帰ってから再現されなくても、もっと良くなる方法がある、と思うことが出来るだけでも上達に等しいことなのです。

     今回は、基礎奏法と同じくらい皆さんが興味があるだろうフルートの吹き比べをしました。頭部管銀製から24K、木製まで吹き比べました。時間がなかったので(この時点で開演から1時間経過していた)それぞれ30秒ほどでしたが、材質の差をよく感じて頂けたと思います。特に好評を得たのは14K(自分の楽器、ヨカッタ)と木製。この木製の楽器は私が初めてイイな、と思えた楽器、出会いです。24Kも好評でした。ただし、自分の楽器以外は全て借り物でメーカーもまちまち、ぶっつけ本番でしたので慣れる暇もなく不利ではありましたが。。。デジタルとは言え家庭用のビデオカメラで録画した「音」は望むべくもありませんが、余興のつもりで吹き比べの様子をアップします。ISDNでぎりぎり、ちょっと辛いかも、という画質です(80Kbps)。

     1時間以上しゃべり通しで、ティータイムも皆さんとお話し、休憩もそこそこにリクエストコンサートに突入、、、辛いものがありました(T_T)。「オマエ、少しは黙っていられないのか」と言われるぐらい騒がしくした直後に、ヴィルトゥオーゾな大曲をバリバリと何事もなかったかのように涼しげに演奏できるようになりたい、、、もんです。吹き比べの時既にヘロヘロだもんなあ。。。


    当日頂戴したアンケートの一部をご紹介させて頂きます。

    • 何分レッスンをつけてもらうのは十ン年ぶりの為、かなり緊張しておりましたが、とても勉強になりました。楽器の吹き比べもとても面白かったです。14K、24K、木管が特にイイと思いました。演奏ではユーに圧倒されました。やはりプロが生でしかもものすごく近くで聞くと音色の変化など、ダイレクトに感じられて非常にいい体験でした。流れるような滑らかなフレージングというのはとても難しいですが、自在にされていて、いつかは自分も!と思いました。(男性)

    −−−遠くからありがとうございました。喜んで頂けて嬉しいです。洋銀の楽器でしたが、お持ちの総銀の楽器でもお聞いてみたいですねえ。また是非ミニヨンへお運び下さい!・・・

    • お二人の先生のお人柄なんでしょうね、とてもあたたかくて良い感じのコンサートでした。前半のレッスンも、私はフルートを吹いたことがないのに妙に納得しながら聞いていました。私にも参考になりました。(女性)

    −−−音楽が、そしてフルートがお好きなのですね。いっそのことフルートをお始めになっては如何でしょう??ありがとうございました。・・・

    • やはり実際に音を聞きながらのレッスンはためになりました。さっそく明日から実践してみようと思います。(女性)

    −−−やはり文字だけでは限界がありますね、是非レッスンを受けて下さい。そして多くの本番を経験して下さい。お待ちしていますよ!!・・・


    ご意見ありがとうございました.


    −ショット−
    特別公演Vol.1
    いよいよQ&Aの始まり.
    最初は音づくり.

    新潟からの参加も!

    バッハのパルティータを使って
    スタッカートと呼吸法.
     
    吹き比べに使った楽器.
    全部欲しい〜
     
    休憩時間には
    試奏した楽器に
    人だかりが...

    「24K重〜い」

     
      記念撮影.

    遠方からのため
    急いで帰られた方が
    いたのが残念.



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    -ソロイスツ後記Vol.70-2002.4/13(Sat.)  シリーズの全プログラム

    < 古典と現代 〜知られざる名曲・4〜 > 出 演:Fl.上坂 学、Fl.遠藤 尚子


     2本のフルートによる「知られざる」第4弾!楽譜屋さんで売れ残っていた楽譜をキロいくらの勢いで段ボール2箱買った中から発掘したシリーズ.こんな曲が埋もれるのはフルートにとって損失だ!シリーズ(最後のは本心).

    • リード(Friedrich Wilhelm Riedt)
       (1712.1.24ドイツ、ベルリン 〜 1784.1.5同地 [71歳])
       −2Flのための二重奏曲 ヘ長調(1760年 [48歳])

    • バックオーフェン(Johann Georg Heinrich Backofen)
       (1768 .7.6ドイツ、ドゥルラッハ〜 1839.7.10ダルムシュタット [71歳])
       −2Flのための大二重奏曲 ト長調(1814年出版 [46歳])


        −−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

    • タマーシュ(Janos Tamas)
       (1936ハンガリー 〜 1995スイス [59歳])
       −13の短いフルート二重奏曲集

    • インク(Lawrence Ink)
       (アメリカ)
       −2Flのためのソナタ(1996年初演)

     アンコールは、スクリーンミュージック・メドレーでした。


     「知られざる〜」シリーズは、フルート奏者仲間でも、あ、その曲なら知っている、と言われたことがない曲の中から厳選してお届けするシリーズです。演奏する立場からは、楽譜を良く読み考察することでどの時代なのか、同時代の中心的な楽派や作曲家のどれに属するのかくらいは理解することが出来ます。演奏はそれですみますが、すまないのが解説。大抵の場合一般的な音楽事典には載っていない作曲家ばかりです。生誕国の大きな図書館で古文書をひっくり返せば、あるいは判明することも出てくるかも知れませんが現実的ではありません。お話しの大竹さんも大あわてです。今回は、タマーシュの除き楽譜に簡単な解説が載っていましたのでそれだけが頼りとなりました。

     リードは、時代的にはバロックの音楽家です。プロイセンのフリードリヒ大王のもとで室内楽奏者・フルート奏者として活躍の後、ベルリンの王宮で音楽監督も務めています。大王のもとには有名なフルート奏者・クヴァンツもいましたし、チェンバロ奏者には大バッハの次男・エマヌエルもいたわけです。当時の音楽家の中では大変出世していたと言うことでしょう。ベルリンで音楽監督の職にあった1760年に作曲されたこの二重奏は、プロの演奏家のため、というよりは、テレマンの二重奏のようにどこかアマチュアを意識したように感じるところがあります。単純な構成、親しみやすい旋律、技術的にはそれほど難しくもないのにフルートの華やかさを披露できるパッセージ、なるほど、フルートを熟知していた人の曲です。おすすめできます。

     バックオーフェンはフルート奏者だったわけではなく、ニュルンベルグでクラリネット奏者として成功した人です。”ヴィルトゥオーゾ”と賞賛され各地を演奏旅行してまわりました。後にバセットホルン、ハープ奏者としても活躍しました。クラリネットとバセットホルンは同族楽器なので理解できますが、管楽器奏者がハープ奏者へ転向し成功する例は珍しいと思います。曲はそのタイトル「Grosses Duo fur zwei Floten(ウムラウトが抜けていますがドイツ語です)」の名にふさわしく壮大ですが、この曲もどこか楽しみのため、という雰囲気が漂っています。時代も古典〜ロマン派ですから、技術的にもリードの作品よりより上です。これは楽器の進歩とも深い関係があるでしょう。

     後半1曲目のタマーシュが謎の人。僅かに知り得た文章からは、生没年と、後年はスイスで活躍していたらしい、ということだけです。生誕地「ハンガリー」は、ヤーノシュ・タマーシュという名がハンガリーでは一般的な名前であること、ハンガリーの民族色濃い作品となっていることが根拠です。ハンガリー系の移民として最初から最後までスイス人だったのかも知れません。20世紀の作品としては、現代奏法が少ないのも民族楽派的です。唯一フラッターが第1曲に使われています。13曲の小品から成っていますがどれも短く、数十秒の作品もあり、純粋に芸術作品を目指したと言うよりは、学習目的に作曲されたのではないかと感じます。肩書きに「作曲家、指揮者、音楽教育者」とあることからもうなずけます。私としては大変面白く演奏効果があるように感じていたのですが、当日のお客様にはそれほどでもなかったようで少し残念。いわゆる普通のクラシックになれた人には新鮮で楽しめるでしょう。

     プログラム最後は、ワシントンDCの空軍バンドのフルート奏者インクのソナタです。この曲の楽譜には、インク自身の簡単な解説が載っていて、この曲はドリアン旋法を使い短調の響きをかもしだし、、、云々、と書かれているのですが、実際に演奏してみるとそんなことよりも、もっと明るい響き、あっけらかんとしている、華やかさ、などが鮮烈に前面に押し出されていて、言われれば確かにドリアンかな?とも思うのですが、そんなことは忘れさせてしまう楽しさがあります。アメリカ人の持つ明るい気質、吹奏楽というメリハリの利いた響きの中での活動も無縁ではないと感じさせられます。また、曲はかなり技巧的で、インクはフルート奏者としてかなり達者なのがうかがえます。作曲家が作曲してはい終わり、というのではなく自身はフルート奏者で初演もしているのですから。この曲が一番ウケました。


    当日頂戴したアンケートの一部をご紹介させて頂きます。

    • 今日が初めてですが、大変感動しました。リード、バックオーフェン、インクが印象に残りましたが、特にインクの曲は新しいものにしては大変親しみやすかったです。これからも珍しい曲を演奏して下さい(男性)

    −−−はい、これからも埋もれた曲をどんどん取り上げてきます!・・・

    • バックオーフェンとインクがステキでした。そしてお話しも!ことにインクはとてもフレッシュでした(男性)

    −−−お話しの大竹さん快調でしたね。インクはいずれ再演しようと思っています・・・


    ご意見ありがとうございました.


    −ショット Vol.70− 解説の大竹さんは
    今日も絶好調.

    奏者も突然
    引っ張り出されて
    鋭いツッコミが.

    <本日のプログラムから>

    タマ−シュ(Janos Tamas)
    の作品から第2曲

     
    打ち上げ.

    演奏直後は暑くて、、
    一人だけ半袖.
    飲み物はウーロン茶.
    飲めないんですよね.
    (3つも先行注文)

     



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    -ソロイスツ後記・Vol.71-2002.5/25(Sat.)  シリーズの全プログラム

    < トリオの楽しみ・1 〜バロック・トリオソナタ〜 >
     出 演:Fl.上坂 学、Fl.遠藤 尚子、Pf.近藤 盟子


     2本のフルートとピアノによるトリオを楽しもうという「トリオの楽しみ・全3回」シリーズ第1弾です。内容的には「知られざる〜」なのですが、どの曲もバッハやヘンデルに引けを取らない名曲揃いです。また、全員が音楽一家だったという符合も面白いでしょう。

    • ボノンチーニ(Giovanni Maria Bononcini):
      (1642.9.23イタリア、モデーナ近郊のモンテコローネ 〜
       1678.11.18モデーナ [36歳])
      −2Fl(2Rec)と通奏低音の為の
       「7つの易しいトリオソナタ」より第1番 ヘ長調


    • グラウン(Carl Heinrich Graun):
      (1703.4ドイツ、ヴァーレンブリュック〜 1759.8.8ベルリン [56歳])
      −2Fl(2Vln)と通奏低音の為のトリオソナタ 変ホ長調

        −−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

    • クレープス(Johann Ludwig Krebs):
      (1713.10.10ドイツ、ヴァイマール近郊のブッテルシュテット 〜
      1780.1.1アルテンブルク [65歳])
      −Fl 1、2(Vln)とチェンバロ(通奏低音)のための
       トリオソナタ ロ短調
      (ニュルンベルグで出版)

    • マオウ(Antoine Mahaut):
      (1719.5.4オランダ、ナムル〜1785?[66歳])
      −2Flの為の6つの室内ソナタより第1番ト長調
      (1751年出版[32歳])

     アンコールは、ケーラー:花のワルツでした。


     ”バロック”と聞くと、多くの方はバッハやヘンデルを思い浮かべることと思います。特にバッハの場合、バロックといっても後期も後期、完成されたバロックという見方もある反面、時代に取り残された、バロックの様式にしがみついてあくまでもバロック様式を発展させた、という見方も出来ます。ですから、バッハ=標準的なバロックの響き、とはいかないでしょう。そんな中で、今宵演奏したボノンチーニの作品は、やや前期バロックとは言え典型的なシンプルで美しいバロックの響きを楽しませてくれました。響きだけでなく、リズム面でもバロック特有のお約束、ヘミオーラのリズム(3拍子2小節が2拍子3小節になる[123/123]-[12/12/12]、フラメンコも同じですが)がはっきりと出てきます。

     今回取り上げた作曲家達は、皆音楽一族で、ボノンチーニの3人の息子達も音楽家として大成し、むしろ父親よりも有名だったようです。当時は、イタリアは音楽先進国でイタリア人音楽家はスーパースター、どの国へ行ってもVIP待遇で高額の報酬が約束されていました。ボノンチーニの息子達もヨーローッパ各地で活躍したようです。

     グラウン以降の作曲家になるとバッハも活躍していた時代になります。グラウンもヴァイオリニストのお兄さんの方が当時は有名で、クヴァンツやバッハの次男エマヌエルらと共にフリードリヒ大王に仕えていました。グラウン自身は声楽家だったのですが、後にやはりフリードリヒ大王の宮廷音楽家として活躍した人です。そして、現・ベルリン国立歌劇場の創設に携わり、この劇場での初めてのオペラの作曲と指揮を担当したという人です。

     クレープスになると、バッハとの関係がより深くなります。クレープス自身も彼の父親もオルガン奏者でしたが、トーマス教会でバッハに師事しています。つまりJ.S.バッハとは師弟関係にありました。弟子というぐらいですからバッハの息子達の時代といってもよく、クレープスの音楽様式もバロックから古典への過渡期にあたります。グラウンよりも更にドラマチックな作風、しかし師ゆずりの堅実な音楽が特徴でしょうか。グレープスのオルガン作品の中には、以前バッハの作と間違われていた時代があります。これは、クレープスが師であるバッハのオルガン作品を写譜していたことから起こった間違いのようです。

     マオウは親子でフルート奏者として活躍した人です。マオウのスペルを見るといかにもフランス人のようなのですが(”アントワーヌ・マオウ”もフランス読み)実はオランダ人。当時の音楽家の中には、活躍する土地に合わせて名前を変える人も多かったので、あるいはマオウもそうなのかも知れません(ポーランドではフレデリック、フランスではフランソワと名乗っているショパンが有名ですね)。その名の通り、パリやロンドンで活躍しています。ロンドンでは、当時著作権など無視されていた時代にあって、ちゃんと版権を取得して自作曲の出版も行っています。当時としては大変珍しいことで、音楽家としてではなく出版業も営んでいた、といってもいいでしょう。もっと変わっているのは、晩年に修道院のオーナーになっていることです。ロッシーニのように音楽で成功して音楽を止めてしまったのか、生活に困って転職したのかは知る由もありませんが。。。パリで活躍していただけあって、ドイツのグラウンやクレープスより華やかな音楽スタイルが特徴です。


    当日頂戴したアンケートの一部をご紹介させて頂きます。

    • 特にグラウンとマオウのトリオが印象に残りました。グラウンは楽譜を探してみようと思います。アンコール、お話しもとても楽しめました。(女性)

    −−−どの曲も本当に埋もれるには勿体ないですね、是非演奏して下さい!・・・

    • グラウンの作品が4曲中一番美しい作品だと思いました。ボノンチーニは息子のハチスタの作品を聴いていましたが、マリアの作品も良い曲ですね。クレープスのオルガン曲やマオウの作品も何曲か聴いたことがありますがトリオは初めてでした。(男性)

    −−−全ての作曲家をご存じとは凄い!!・・・

    • バロック好きなので、全て楽しく聴かせて頂きました。途中のお話しも素敵ですね。(男性)

    −−−バロック時代には計り知れないほど膨大な作品があります。これからもせっせと発掘に励みましょう(笑)・・・


    ご意見ありがとうございました.


    −ショット Vol.71− いつも通り大竹さんとの
    漫才?で始まります.
    休憩中.

    あの曲の楽譜って
    どうなっているの??

     
    プログラムから.

    ボノンチーニのトリオから
    終楽章

    マオウのトリオから
    第2楽章

     



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    -ソロイスツ後記Vol.72-2002.6/22(Sat.)  シリーズの全プログラム

    < トリオの楽しみ・2 〜ドップラー兄弟〜 >
     出 演:Fl.上坂 学、Fl.斎藤 歩、Pf.近藤 盟子


     笛吹きの定番、ドップラ−の特集です。斎藤クンのデビューでもありました。

    • フランツ・ドップラー(Albert Franz Doppler [1821-1883])

       −アンダンテとロンド(2Fl&Pf)

    • フランツ・ドップラー

       −ハンガリー田園幻想曲(Fl&Pf)

    • フランツ&カール・ドップラー(Karl Doppler [1825-1900])

       −ハンガリーの主題による幻想曲 Op.35(2Fl&Pf)


        −−−−−−−−− Tea Time −−−−−−−−−

    • フランツ・ドップラー

       −2FLの為の協奏曲 ニ短調(2Fl&Pf)

     アンコールは、お月様(近藤盟子・編曲)でした。


     ドップラー兄弟は、オーケストラプレーヤーとして、また兄のフランツはバレエ指揮者としても活躍しました。オーケストラもバレエもオフシーズンというものがあり、その期間を利用してドップラー兄弟はヨーロッパ中を演奏旅行のため飛び回りました。その時の演目の必要性からたくさんのデュオが生まれたのです。どの曲もフルート吹きならではの技巧、歌があり、演奏しても聞いても楽しい曲ばかりです。

     それとは別に、クライスのメンバーやミニヨン常連さん達には、発表会や合宿でお馴染みの斎藤クンがプロとしてどんな演奏をするのかが興味の的だったでしょう。演奏中に師である私の顔色を窺ってしまうのはご愛敬、私は私でいつもとは違う気の使い方に一味違った演奏会となりました。楽しかったですよ。


    当日頂戴したアンケートの一部をご紹介させて頂きます。。。。

    と思ったのですが、アンケート用紙を家に忘れるというポカをまたもややってしまいました。最後の挨拶で「アンケートにひと言頂戴頂ければ、、、」といったところ「ありませ〜ん」の声が。それでやっと気付きました。ああ。

    そこで、当日耳にした感想を書き留めておきたいと思います。いらっしゃった皆さん、ご感想をメールでお願いします!

    • 歩くんの音は若々しい(をを!)

    • 本番中何回先生の方を見たの?何が気になるの??(こら、レッスンじゃないんだゾ!)

    • アンダンテとロンド、本番で初めて間違わずに吹けた(本人談、キミは大物じゃ)


    ご意見ありがとうございました.


    −ショット Vol.72− 本番直前まで
    必死にさらい、、、
    本番では大竹さんの
    餌食になり、、、
     
    お疲れ様でした!  



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